伝わっているのかそうでないのか
仕事をしているとプレゼンをしたり顧客への説明をしたりと相手に伝えるということが多くあります。
この伝えるということがうまくできると本当にスムースに日常は進むのだと感じる出来事がありました。
広報の仕事ではプレスリリースを書いてメディアの方に取り上げてもらうという仕事もあります。
その文章も、もちろんいろいろな情報と方法を駆使して作るのですがそもそも内容が同様にお渡しするみなさんに伝わることは難しい事だと思っています。
なぜなのでしょうか?
相手がどこまで知っているのか理解しているのかを察する心
一つには人の素養が異なっているからでしょう。
その出来事や事実に対するその人のもともとの知識が異なっているからではないでしょうか。半分でわかる人、一から説明しなければならない場合などさまざまです。
そうすると相手がどう感じて理解しているのかを察することが必要になります。
顔を見ながら推測していくことも必要です。なかなか難しい力かもしれません。
プレゼンテーション上手な人がいますが、そういう人を想う想像力にたけているのではないかと思います。
相手をみながら見事に進めていく。わかっていないようだと察して話をプラスして話していく。
説明するのに十分な知識を身に着け、相手がわからないということを理解し進めていくことが必要になります。
素敵な対応を身に着けて
先日TVである国の大使館をタレントが訪問していました。
広報政務官が対応しておられたのですが、本当に見事でした。
国をPR・広報しているのですから、その力に優れている方なのはもちろんでしたが、テレビ画面からもその素敵さに心が惹かれました。何を質問されても見事な対応でした。私もこんな風に対応したいなと思いました。
その日大使館を訪問したタレントを政務官の方は知らなかったのですが、「知っているか」と聞かれると正直に「存じあげなかった。だけどそのおかげで今日は先入観なくあなたを知ることができるわ」と答えたのです。
どんな時にも、伝え方や答え方で相手に素敵に響き、心に残るのだと感じました。
日本語の特質を知って話をしてみてほしい
日本語は後から言ったことが印象に残ってしまいます。
例えば
「彼は仕事ができるけど、冷たいところがあるね」
「彼は冷たいところがあるけれど、仕事ができるよね」
この二つの印象は大きく違うのはわかりますか?
後に言ったことの方が印象に残ってしまうのです。
最初の文は、「冷たい人」と話した事が印象に残り、あなたが彼を「冷たい人」と言っていたということになりがちです。
2番目の文章は、あなたが彼を「仕事ができる」とほめていた印象になります。
伝えるということは本当に難しいことです。
そして広報は広く伝える仕事。
言葉を大切に考えながら、日々の仕事も進めていきたいと私自身も思っています。
𠮷田美穂