広報のアプローチって

広報は社会の状況を見ながら、ニュース性をもって話題を打ち出していきますが、

広告はスペースを購入して自社のクリエイティブを作り好きな時に好きな媒体で打ち出します。

 

広報には好きな時は選べず、内容は記者や編集者にゆだねられています。

 

最近、新人の広報さんにお会いしました。

彼は広告代理店からの転職で広報についたのですが、お話をしていると彼の感覚にちょっと違和感を感じてしまったのです。

「メディアの人が、自分に寄ってきてめんどくさいんですよ。」

「自分に営業にくるばっかりで。いい案なんて持ってこないんです」

と言うのです。

自分も代理店時代にはそうやって育てられたのではないかと思ってしまいました。

 

広報はメディアの人にお願いをすることもありますしうまく活用することもあり

持ちつ持たれつの関係です。何より取り上げられないのは、企画やイベントの内容に問題があり社会にマッチしていないということもあります。

 

彼のこれまでの人脈が役に立つことがあるでしょうが、彼のスタンスでは少しずつ人が離れていくのではないかと心配になりやんわりと助言をしました。

広報は相手の要望にもこたえ、上手くやっていくことも多々あり、コミュニケーションの幅が、本当に大きい専門職なのです。

 

そもそも広報のアプローチや担当者の心の持ち方で、伝えたい事の伝わり方は大きく違っているのではないかと思います。

パブリシティをお願いして出してもらえばいいという考え方であれば、時代遅れかもしれません。

 

一方、別の話ですが、ベテランの広報担当の女性が転職しました。業種は異なりましたが新しい会社でも広報の責任者になりました。

すると、目に見えて元の会社の広報力は弱まり、新しい会社はどんどん露出が増えて面白い企画が増えてきました。彼女のすばらしい力、魅力に感心させられたのです。

 

社内で広報があまり重要視されていないという方もおられるでしょう。

でも、広報担当者の力は必要で、社外への影響力は大きいのです。

 

そして経営者は簡単に広報担当者を決定すべきではないと考えています。

広報は「会社の顔」と言われるようにその人のイメージが会社のイメージとなっていくからです。

 

広報のアプローチは様々です。

でも根底に人を大切に感謝の気持ちを持ち続ける事が大切な要素ではないか思います。ネットやSNSが発達しアプリができて便利になり、ツールは様々に変わっても伝えるのは人なのです。

 

今日は、改めて自分の新人時代を振りかえっています。

初心を忘れずまだまだ学んでいきたいと思います。