ずいぶん春らしくなってきました。
暖かくなって肩の力が抜けてくる気がします。
PRの仕事をしていると、日々沢山の方と関わると思います。
毎日、力を借りてPR業務を行っています。
日常業務にあたっては、印刷会社、デザイナー、メディアの方、モニターさんなど多岐にわたります。
関わる皆さんを自分の大切な顧客だと認識できているでしょうか?
以前、企業で広報マネージャーをしていた時の事です。
毎月のリーフレットをある編集会社に依頼していました。
校正を重ねて、何度も見直し校了になりました。
数日後、驚いた事に、出来上がってきたリーフレットには、金額の掲載違いがありました。
もちろんこちらはきちんと校正をいれていましたので、シール対応か印刷やり直し、訂正の挟み込みなどが必要です。
本当に血の気が引いていくのは経験されたことがある方はわかるかと思います。
その時は、マネージャーという立場上、編集会社に伝えて対応を依頼しました。お客様への発送日も迫っていましたので、焦り怒っていたと思います。
校了していたものがどこでどうなったのか、今となっては記憶は定かでないのですが、編集会社は、なぜか印刷会社にかぶせてしまったのです。
私のところにお詫びにやってきたのは、印刷会社の優しそうな年配の社長でした。編集会社が差し向けたものでした。
責任の所在をそこに持っていたということだったと思います。
私はお帰りになった後に、涙があふれてきたのを、今でも覚えています。年配で経験豊富な社長が、深く深く頭を下げてお詫びされました。
頭を下げられた気持ちを考えると、きつくミスを指摘した事が本当に良かったのかと思ってしまいました。
こちらに余裕があれば、対処をしてもらい、頭を下げてもらうまでもなかったのではないかと思ったのです。
立場上、間違いを正してほしいと伝えたものの、寛大に対応することができたのではないかと今でも時々思い出します。
費用が一番かからない方法を一緒に探す事も出来たと思います。
いろいろな仕事も追われると、つい忙しくて穏やかでいられないこともあります。
でも、人は失敗をするものです。社内も社外もそれは同じ。
反対に、忙しさの中で、多くの人の助けにほっとすることもあります。
PRは評判を創り出していく仕事。
穏やかにしなやかに毎日を過ごせたらと思います。
「あの人と仕事がしたい」「助けたい」と思ってもらえたら
PRの成功の糸口なのかもしれません。