広い心で

PRの仕事には営業的な要素が多々含まれています。

人ととのコミュニケーションや持ちつ持たれつなど人のために尽くしていることで拡がることや、お付き合いを大切にすることでまた新たな出会いがあったりするものです。

 

ある外資の車のディーラーの話を以前、新聞で読んだことがあります。

ライバル社の車に乗り換えたお客様にも依頼があれば何でも受けるというのです。

歯医者の紹介から、パーティの出席、贈り物の手配など多岐にわたっていました。彼はその社でトップセールスでした。

 

とかく、他になびいたお客さんには人間なので腹が立ったりするものですが、その人は違うというのです。

車検中に、ライバル社の車に乗っている人に快く代車を無料で貸し出したりとそのサービスは本当にすばらしいものでした。

そのうちに必ずお客様は戻ってくるというのです。

 

「縁を切ってしまえばそこで終わり。」

 

そういうことだと思いました。営業には大切なことですが、PR担当者にも通じるものがあると感じました。

頼まれるばかりで自分の利益が見込めないこともあるでしょう。

タイアップをしても、弊社にはあまり利点がないことも。

でも、いつか何かでつながるかもしれません。

 

まさに、「情けは人のためならず・・・」なのです。

 

できるだけのことを頼まれた時には一生懸命にする。

そのことでPR担当も、人とのつながりができて自分の周りが拡がっていくと思います。

 

広報は、「会社の顔」だといわれる所以もそこにあるのではないでしょうか。

自分の事ばかりが先に立ち、人のためにということが薄れてきている世の中だからこそ欲をだすばかりでなく、人に尽くせる人は輝くのかもしれません。

 

「あの会社、素敵なPR担当者だよね」と言われたら、いい話が舞い込んでくるものです。